まずは、キチンキトサンについて知ろう!
冬の味覚として親しまれているカニやエビ。
日本人の大好物として、知られていますよね。
プリプリの身や、大人の味覚のカニみそなどに目が行きがちですが、
実はその殻にもすごい力が秘められているのです。
そのすごい成分がキチンキトサンです。
キチンキトサンはエビやカニの殻や、イカの軟骨、キノコなどに含まれています。
キチンとはもともと自然界に存在する動物性植物繊維のことを指します。
キチンは様々な効果を持っているのですが、人間はキチンの消化酵素を持っていないため、吸収することが出来ないとされてきました。
そこで、人間でも摂取、吸収できるようにキチンを加工したものをキトサンと言います。
しかし、キチンはすべてをキトサンに加工することが出来ないのです。
そのため加工したものを「キチンキトサン」と呼ぶのです。
キチンキトサンは古くから注目され、日本では農水省の
「未利用資源、バイオマス」開発10カ年計画で、1982年に研究が開始されました。
その後1985年には文部省が研究を奨励するなど、
国家レベルでの研究が進められるほどの成分なのです。
それ以前にも日本の民間医療では解熱や整腸に効くとされ、語り継がれてきました。
中国では「本草網目」という書物に記してあります。
これらはみな、キチンキトサンの働きによるものだと考えられています。
自然界にある成分だからこそ、安心して使うことが出来たのかもしれませんね。
昔から私たち人間の手助けをしてきたキチンキトサン。
これから一体どんな形で生活に関わってくるのかが、楽しみですね。